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医療廃棄物

2013年5月 6日 (月)

医療廃棄物の分別区分を知らない検察官と裁判官

検察の論告要旨P218
・・・・更に、そもそも、針箱は、使用済みの針やメスの刃等を捨てるための容器であって、看護婦が、業務の中で、正規に使用した薬剤等の空アンプルを針箱に入れることは、通常ありえない。すなわち、医療提供施設、あるいは医療従事者にとって、医療廃棄物の分別は当然のことであり、北陵クリニックでも、針を捨てるための針箱以外に、空アンプル及び空ボトルを捨てるための容器、ガーゼなど血液の付着したものを捨てるための容器及びその他一般のゴミを捨てるための容器が各所に設置され、分別が義務づけられていた。したがって、針箱にマスキュラックスの使用済み空アンプルが投棄されていたこと自体、正規使用以外に使用されたことを強く推認させる。・・・・・・

 

判決文P34
・・・・北陵クリニックでは、医療行為に伴って生じる廃棄物を、感染症廃棄物(ガーゼ,酒精綿、包帯などの血液等が付着した廃棄物)、感染症扱い廃棄物(使用済み注射針、縫合針、メスの刃など)、非感染症廃棄物
薬剤の空アンプル、使用済み点滴ボトルなど)、一般廃棄物(薬剤の空き箱などの燃えるごみ)に分別することとし、職員は、廃棄物が生じるとその分別に従い、それぞれ専用のごみ箱等に投棄していた。・・・・・・

 

判決文P228
・・・・また、既に認定したとおり、北陵クリニックにおいては医療廃棄物の分別が厳格に行われていたのであるから、これらの事情に照らすと、そもそも手術で使用されたマスキュラックスの空アンプルが針箱に廃棄されていたとは容易に想定しがたく、・・・・・・・

 

判決文P259
・・・・・しかし、まず、既に認定したように医療廃棄物の分別が厳格にい行われていた北陵クリニックにおいて、本来空アンプルを捨てることが予定されていない針箱に筋弛緩剤の空アンプルを廃棄していたとの被告人の供述は極めて不合理である。・・・・

 

 

 

この様に、針箱に空アンプルが入っていたことを、検察官も裁判官も北陵クリニックの職員の証言を鵜呑みにして、正しい医療廃棄物の分別区分を知らないで間違った知識で、判決をしているのです

 

感染性廃棄物の適正処理について(平成4年8月13日厚生省生活衛生局水道環境部衛第234号)の通知の別紙「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニアル」によれば

 

4.5表示

 

 感染性廃棄物を収納した運搬容器には、感染性廃棄物である旨及び取り扱う際の注意すべき事項を表示するものとする。(省令第1条の7)

 

この解説の中で、バイオナザードマークを推奨しており、その種類は

 

 (1)液状又は泥状のもの(血液等)赤色

 

 (2)固形状のもの(血液が付着したガーゼ等)橙色

 

 (3)鋭利なもの(注射針等)黄色

 

 したがって、鋭利なもの(注射針等に中にはメス、試験管、シャーレガラスくず等)つまり針箱の中に空アンプルが入っていることは、医療廃棄物の処理区分上正しいのです。

 

 むしろ、判決文P34にあるような薬剤の空アンプルと使用済み点滴ボトルを同一容器に入れた場合は、産業廃棄物処理業者は、分別しなければ受理しません。

 

 

2007年4月16日 (月)

ここから、医療廃棄物区分の間違いが始まった。

論告要旨20頁                                               そこで、T警部は、12月5日午前零時30分ころ北陵クリニックに呼んだS婦長に確認し、針箱、通常手術室前室に置かれていることはなく、使用済注射針を捨てる医療廃棄物容器であり、通常針箱に空の薬剤アンプルを捨てない旨の説明を受け、被告人が罪証隠滅の目的で当夜針箱を持ち出そうとしたとの疑いを深め、・・・・

 

深夜のS婦長の一言が、医療廃棄物の分別区分の誤った推認の始まりであったのです。

2007年4月11日 (水)

検察官の推認(感染性廃棄物の認識)は、邪推だった。

論告要旨218頁                                             さらに、そもそも針箱は、使用済みの針やメスの刃等を捨てるための容器であって、看護婦が、業務の中で、正規に使用した薬剤の空アンプルを針箱に入れることは、通常あり得ない。すなわち、医療提供施設、あるいは医療従事者にとっ医療廃棄物の分別は当然のことであり北陵クリニックでも、針を捨てるための針箱以外に、空アンプル及び空ボトルを捨てるための容器、ガーゼなど血液の付着したものを捨てるための容器及びその他一般のゴミを捨てるための容器が各所に設置され、分別が義務づけられていた。したがって、針箱にマスキュラックスの使用済み空アンプルが投棄されていたこと自体、正規使用以外に使用されたことを強く推認させる。

 

 

 

「裁判官の医療廃棄物の区分を知らなかった・・・・・」に記載した医療廃棄物の正しい分別区分を知らなかったため、検察官は感染性医療廃棄物の処理について、北陵クリニックの職員の供述を鵜呑みにして、間違った推認をした。                                                                 

裁判官は、医療廃棄物の区分を知らなかったため、間違った判決をした。

判決文34頁                                             北陵クリニックでは、医療行為に伴って生じる廃棄物を、感染症廃棄物(ガーゼ、酒精綿、包帯などの血液等が付着した廃棄物)、感染症扱い廃棄物(使用済み注射針、縫合針、メスの刃など)、非感染症廃棄物(薬剤のからアンプル使用済み点滴ボトルなど)、一般廃棄物(薬剤の空き箱などもえるごみ)に分別することとし、職員は、廃棄物が生じるとその分別に従い、それぞれ専用のゴミ箱等に投棄していた。

 

と記載しているが、非感染症廃棄物として、薬剤のからアンプル使用済み点滴ボトルを混在している場合、廃棄物処理業者は、回収しないことを理解していないのである。

 

感染性廃棄物の適正処理について(平成4年8月13日厚生省生活衛生局水道環境部衛第234号)の通知の別紙「廃棄物処理法に基づく感染症廃棄物処理マニュアル」によれば

 

感染性廃棄物①液状又は泥状のもの(血液等)                               感染性廃棄物②固形状のもの(血液等が付着したガーゼ等)                 感染性廃棄物③鋭利なもの(使用済み注射針、メス、試験管、ガラスくず(空アンプル))                                                                                   非感染性廃棄物(医療行為等に伴って生ずる廃棄物のうち感染性廃棄物以外の廃棄物プラスチック(点滴ボトル)                                                                                  一般廃棄物(紙くず、厨芥等)

 

感染性廃棄物を収納した運搬容器には、感染性廃棄物である旨及び取り扱う際に注意すべき事項を表示するものとする。として更にバイオハザードマークを推奨しており、その種類は

 

(1)液状又は泥状のもの(血液等)赤色                            (2)固形状のもの(血液が付着したガーゼ等)橙色                      (3)鋭利なもの(注射針等)黄色

 

したがって、鋭利なもの(注射針等の中には、メス、試験管、シャーレ、ガラスくず等)つまり針箱の中に空アンプルが入っていることは、医療廃棄物の処理区分は正しいのです。

 

    判決文228頁                                            また、既に認定したとおり、北陵クリニックにおいては医療廃棄物の分別区分が厳格に行われていたのであるから、これらの事情に照らすと、そもそも手術で使用したマスキュラックスの空アンプルが針箱に廃棄されていたとは容易に想定し難く、したがって、針箱内に手術で使用したあるいは手術のために準備した筋弛緩剤のアンプルのみが入っていたという弁護人の主張はその前提において不合理である。

 

   判決文259頁                                             しかし、まず、既に認定したように、医療廃棄物の分別が厳格に行われていた北陵クリニックにおいて、本来空アンプルを捨てることが予定されていない針箱に筋弛緩剤の空アンプルを廃棄していたとの被告人の供述は極めて不合理である。

 

この様に、裁判官は、北陵クリニックの職員が医療廃棄物について間違った供述をしていることを鵜呑みにして、検証を怠ったため、弁護人の主張や、被告人の供述を不合理として間違った判決を行っているのです。