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再審開始に向けて

2012年12月31日 (月)

第3回再審準備協議において有罪の決めてが覆った。

以前掲載した、「ベクロニウムの分子量は、557.82で、m/z279(分子イオンにプロトンが付加した2価イオン)のイオンであります。」の中で仙台高裁の判決文の中に次の文があります。

仙台高裁判決文P7

なお,土橋吏員の証言(第24回,第25回)によれば,本件各鑑定において,各鑑定資料からベクロニウムの未変化体が分離・検出されていることが認められるから,m/z258のプリカーサイオンが,本件各鑑定資料中に存在したベクロニウムの脱アセチル化した変化体に由来するものでないことは明らかである。

ところが、再審請求による三者(裁判官・検察官・弁護士)協議の中で、仙台地方検察庁から提出された「意見書」で驚くことが明らかになりました。

ベクロニウムが加水分解されやすいことから、脱アセチル化体からm/z258が検出されたとする可能性をしめすことが出来る。つまり変化体のm/z258が出たという、仙台高裁の判決とは、全く違う分析結果を明らかにしました。

この事件で有罪の決め手になった重要な証拠である大阪府警科捜研の「土橋鑑定」が証拠価値がないことが明らかになったと思います。

詳細については、内容を更に精査して掲載いたします。

2012年10月20日 (土)

筋弛緩剤(マスキュラックス)の分子量

筋弛緩剤マスキュラックス(臭化ベクロニウム)の分子量は

分子式  (炭素)34 (水素)57 Br(臭素) (窒素)2 (酸素)4

原子量  12.0107   1.00794   Br79.904  14.0067 15.9994

分子量  C34+ H57+ Br+ N2+O4

      408.3638 +  57.45258 +  79.904 +  28.0134  +   63.9976 = 637.73138

臭化ベクロニウムの分子量は637.73138です。  原子量は、原子量表(1999)を使用して分子量を求めました。

臭化ベクロニウムから臭素の原子量を除いてベクロニウムの分子量を求めた場合の分子量は、557.82738 になります。

※参考  2007年8月改訂(第11版)  日本標準商品分類番号 871229    日本オルガノン株式会社の「有効成分に関する理化学的知見」の分子量は637.73です。

守大助さんの再審無罪を実現するために。

私は、この事件が、冤罪だと確信してから、8年になります。

仙台地検の論告要旨と仙台地裁の判決文を読んでいるうちに、医療廃棄物の処分の間違い、筋弛緩剤を点滴により急変が起こらないこと、警察の取り調べが密室の中で拷問の様な取り調べ、、警察が当初から犯人「守大助」「凶器筋弛緩剤」で、作り上げた典型的な冤罪事件だと思い、これまで自分の出来る範囲で、冤罪を晴らすため努力してきました。

しかし、まだ膨大な証言、証拠資料などの裁判資料を読み目を通しておりません。

以前も掲載したかの知れませんが、「完全犯罪は絶対に無い」、必ず警察・検察・裁判官が、真実とは違う誤った虚偽の想像、知識、認識、そして虚偽の推認によって作られた犯罪(冤罪)であることが、明らかになると確信しております。

刑法(特別公務員職権濫用) 

第百九十四条  裁判、検察若しくは警察の職務を行う者又はこれらの職務を補助する者がその職権を濫用して、人を逮捕し、又は監禁したときは、六月以上十年以下の懲役又は禁錮に処する。

今必要なことは、多くの国民がこの事件の真実を知っていただくことだと思います。

2012年2月10日、再審請求書を提出した内容を理解していただいたいと思います。詳細は、下記の国民救援会宮城県本部のホームページを参考にして下さい。

http://www17.ocn.ne.jp/~kyuuenka/index.html

2012年9月22日 (土)

再審請求書の要点(3)

 守大助さんは、平成13年1月6日、任意同行で宮城県警本部の地下にある取調室に連行され、部屋に入った途端、取り調べの刑事から、ポリグラフ検査をさせられ、その後から「お前が犯人だ」と言われ、その後は、言葉の暴力的取り調べで、自白させられたが、自白が、本人が冷静に自白したのではないことを、専門家の立場から、奈良女子大学名誉教授の濱田寿美男氏が、明らかにした意見書を提出しました。

なお、自白については、守大助さんが最高裁に提出した自筆の上告趣意書から、自白の部分を今後掲載して行きます。

再審請求書の要点(2)

第二の要点は、守大助さんが、逮捕される第一の事件は、「A子ちゃんの点滴にマスキュラックスを混注してその点滴をA子ちゃんに落としました。」と述べたとされる、(検察の論告要旨)・・・・・A子ちゃんの急変がマスキュラックスの投与から急変したのかと言うことです。
  A子ちゃんの北陵クリニックの診療録、救急車で搬送された仙台市立病院の診療録から筋弛緩剤投与による症状とは違うと言うことを、長崎大学医歯学総合研究科 創薬科学教授 池田正行氏が、専門的立場から明らかにした意見書を提出したものです。

このことに関して、日本全国の麻酔科医師の方々で、筋弛緩剤マスキュラックスを点滴で投与して薬効が出ると思う方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。

(続く)

2012年9月20日 (木)

再審開始を、仙台地裁が決定するために。

現在、再審開始決定を求める要請書を。全国の守る会・支援する会に呼びかけて、国民の声を仙台地方裁判所に届ける活動を行っております。

署名の、一人一人の思いは小さなものですが、国民の中に一審の仙台地裁の判決・仙台高裁の判決が、科学の基本を素直に学ぼうとしなかったことがあやまちで有ったと言うことを、国民の声だと追うことを知ってもらうために貴重な署名なのです。

裁判官が全て検察のイエスマンでないことを信じて、再審開始決定を求める要請書国民の声だということを伝えましょう。

用紙は、下記からプリント出来ます。

http://www17.ocn.ne.jp/~kyuuenka/youseisyo.pdf

なお、当時報道機関は、宮城警察本部の情報を一方的に流した為、現在でも守大助さんが犯人だと脳裏に焼き付き、終わった事件だと思っている方がおることも事実です。

疑問や納得が出来ないことが有りましたら、全て回答いたします。だだし正確を期すため少々時間がかかる場合もあるかと思いかすが、、是非メールで、照会して下さい。

yoshiteru.s@nifty.com

真実は、一つなのです。その真実を明らかにするために、皆様のお力を是非この事件に御協力して下さい。

2012年9月17日 (月)

再審請求書の要点(1)

まず最初に、この事件はこれまでのえん罪事件と大きく違うところは、事件は無かったということです。
 従って、真犯人も存在しないし、事件性は全く無いということを理解していただくことが、必要なことだと思います。
 では、何故10年前にあれほど大々的に報道機関は連日報道したのか、これは警察による発表を検証も加えず、医療機関の中で看護職員が殺人・殺人未遂というあり得ない異常な事件として連日大々的に報道したということです。その影響は地元宮城県では今でも多くの県民の脳裏に焼き付いております。
 そういう私自信も、この事件の真実を知るまでは、守大助は極悪非道な犯人で、極刑に処するべきだと考えていた一人です。
 では、何故守大助さんは無実かということです。

 再審請求書の要点の第一は、有罪の証拠とされた大阪府警科捜研の土橋鑑定書で、筋弛緩剤マスキュラックスの標品を分析した結果、本来分子量557でありその分子イオンないし分子関連イオンはm/z557ないしm/z279(2価)であるものを検出しないで、m/z258イオンをプリカーサイオンとしていますが、ベクロニウムからm/z258イオンは生成しないということであります。つまり標品の分析を間違ったところから出発して、鑑定書を作成したのが、誤りの出発だということです。

(続く)

2012年8月22日 (水)

「再審請求書」について

再審請求書の中で、次の三点について裁判所が判決をした事実と明らかに間違って居ることを具体的に指摘し、この事件がえん罪であることを、具体的に明らかにしました。

1,大阪府警科捜研の土橋鑑定が鑑定にあたいしない、非科学的な鑑定書を作成したことを明らかにしました。

2,A子さんの急変の診断は筋弛緩剤マスキュラックスでは説明がつかないことを医学的に明らかにしました。

3,守大助さんの自白は、守大助さんがみずから罪を認めて自白したのではなく、警察、検察による、恫喝、言葉の暴力にくっして警察の取り調べに強制的に同意させられ、自白されたものであります。

詳細を知りたいかたは、日本国民救援会宮城県本部で、実費で「再審請求書」を販売しておりますので、購入してぜひ読んで下さい。

地元宮城県では、事件が報道された当時、膨大なテレビ新聞等Pの情報により、県民の多くは、守大助さんが犯人だと今でも、信じている県民が多いのです。私も事件が報道された当時は、こんな事件を起こしたやつは、極刑にするべきだと考えた一人です。

また、特に宮城県内の医療関係者は、東北大学医学部・東北大学病院に異論を言うことは、病院や診療所を経営することが出来なくなるほどの無言の圧力があって、現在でも事件について、触れることを恐れているのが実態です。

しかし、良心的な東北大学医学部の教授の方に、この事件がえん罪事件であること、無罪を実現するよう頑張ってくださいという人がいることもわかり、心強くこれからも運動を進めて行かなければならないと考えています。

不当逮捕から今日で、4247日

あなたは、自分の4247日を振り返ってどんな生き方をしていたか振り返ることができますか。

2012年7月15日 (日)

再審請求書を読んでいて

ブログを作成して一番悩んでいることは、いかに短い文章で皆様に伝え、理解してもらうようにするかです。

どうしても、事実経過を伝えようとすると、長文になってしまいます。

2001年1月6日不当逮捕されてから今日で4209日、無実の人間を罪におとしいれ拘束していることが、これほどむごいことだと怒りを感じます。

彼のために自分が出来ることをこれからも続け、一日も早く彼との約束である山形県の月山に登ることを実現したいです。

2008年4月29日 (火)

これは、裁判官が科学を知らない為につくられたえん罪であります。

 最高裁が不当な決定を行って守大助さんを有罪にしたことは、、無実の人間を有罪とした犯罪だと思いました。しかし、犯罪に「完全犯罪は無い」という思いから、仙台地裁の判決文を改めて読み返しました。

 これまでも判決文の矛盾点や疑問点を掲載してきましたが、判決文の冒頭から明らかに間違った判決だと驚きました。

 まず皆様に明らかにしておくことは、この事件は全く事件ではなく筋弛緩剤を投与した事実もなければ、殺人、殺人未遂も無かったということが真実だということです。このことは、再審のなかで詳細が明らかにされると思います。しかし、警察、検察により作られた事件を、裁判官は真実の探求を誤り有罪にしたということです。

 現在の人類が到達した科学を全く無視した判決文であることは、いずれ多くの科学者が明らかにしてくれるものと確信するものです。

 同時に真実は一つであり、非科学的な判決で、無実の人間を有罪にした過ちが、歴史に永遠に残ることも指摘しておきます。

(仙台地裁判決文1頁から2頁)
             主            文
     被告人を無期懲役に処する。
               理         由
(罪となるべき事実)
第1 被告人は,平成12年2月2日午後5時20分過ぎころ,仙台市泉区高森四丁目2番地の536所在の医療法人社団陵泉会北陵クリニック内において,点滴中のM(当時1歳)に対し,同人が死亡するに至るかもしれないことを認識しながら,あえて,呼吸抑制を引き起こす筋弛緩剤マスキュラックスを混入した溶液を,三方活栓から同人の左足に刺したサーフロー針を介して体内に注入し,間もなく同人を呼吸困難ないし呼吸停止の状態に陥らせたが,同クリニック医師,救急救命士及び転送先病院の医師らが救命措置を行ったため,殺害するに至らなかった。

第2 被告人は,同年10月31日午後6時30分ころから同日午後7時ころまでの間,前記北陵クリニック内において,A子(当時11歳)に対し,同人が死亡するに至るかもしれないことを認識しながら,あえて,同人に注入する点滴溶液に,呼吸抑制を引き起こす筋弛緩剤マスキュラックスを混入した上,同人の左手に刺したサーフロー針から同溶液を体内に注入し,間もなく同人を呼吸困難ないし呼吸停止の状態に陥らせたが,同クリニック医師,救急救命士及び転送先病院の医師らが救命措置を行ったため,同人に全治不明の低酸素性脳症の傷害を負わせたものの,殺害するに至らなかった。

第3 被告人は,同年11月13日午後9時ころから同日午後9時40分ころまでの間,前記北陵クリニック内において,K(当時4歳)に対し,同人が死亡するに至るかもしれないことを認識しながら,あえて,呼吸抑制を引き起こす筋弛緩剤マスキュラックスをあらかじめ混入した点滴溶液を,その情を知らない同クリニック看護婦Sをして,上記Kの左手に刺したサーフロ―針から体内に注入させ,間もなく同人を呼吸困難ないし呼吸停止の状態に陥らせたが,同クリニック医師らが救命措置を行ったため,殺害するに至らなかった。

第4 被告人は,同年11月24日午前9時15分ころから同日午前10時ころまでの間,前記北陸クリニック内において,S子(当時89歳)に対し,同人が死亡するに至るかもしれないことを認識しながら,あえて,呼吸抑制を引き起こす筋弛緩剤マスキュラックスをあらかじめ混入した点滴溶液を,同人の右足に刺したサーフロー針から体内に注入し,よって,同日午前10時30分ころ,同所において,同人を呼吸不全に陥らせ,窒息させて殺害した。

第5 被告人は,同日午後4時10分ころから同日午後4時50分ころまでの間,前記北陵クリニック内において,A(当時45歳)に対し,同人が死亡するに至るかもしれないことを認識しながら,あえて,呼吸抑制を引き起こす筋弛緩剤マスキュラックスをあらかじめ混入した点滴溶液を,その情を知らない同クリニック看護婦Sをして,上記Aの左腕に刺した翼状針から体内に注入させ,間もなく同人を呼吸困難の状態に陥らせたが,同人が同クリニック看護婦らに助けを求め,同看護婦らが救命措置を行ったため,殺害するに至らなかった。

 判決文では、いずれもマスキュラックスを混入あるいは点滴溶液に混入したとして罪となる理由を冒頭述べていますが、全く見当違いというよりマスキュラックスを知らないで、H元東北大医学部教授の証言を鵜呑みにして罪にしたのです。
 マスキュラックスは、判決文に有るような点滴液に混入した場合、薬効が出ないということは、日本オルガノン株式会社のマスキュラックスについての説明資料から明かであると思います。

1、マスキュラックスは、2~4mg/mLの溶解液を直接一気に静脈に注射して使用するものです。従って0.02~0.04mg/mLと濃度が100分の1になったものを点滴の速度で静脈に入れても効果が出ません。これは、私の薬理についての私見です。(オルガノン社では、濃度を薄め点滴で投与する等ということは考えてもいないので、実験等は行っていないと考えます。)


2、効果発現時間及び持続時間は、初回量0.08mg/kgでの発現時間は2~3分、 持続時間(単収縮が対照の25%まで回復する時間)は約30分前後であるとしていることから点滴液で濃度が薄められた場合、効果が発現しないばかりか代謝して行くことから持続も不可能です。

この様に明らかに事実を歪曲した判決であると思います。

マスキュラックスの販売もとである日本オルガノン株式会社の資料より抜萃

(用法及び用量)
 通常、成人には初回量臭化ベクロニウムとして0.08~0.1mg/kgを静脈内投与し、術中必要に応じて0.02~0.04mg/kgを追加投与する。
 なお、年齢、症状により適宜増減する。

注射液の調整法
1. マスキュラックス靜注用4mg(4mg/管)
  静脈内投与に際しては、1管を添付溶解液(日局注射用蒸留水1mL/管)に用時溶解して用いる。(溶解後の臭化ベクロニウム含有量:4mg/mL
2. マスキュラックス靜注用10mg(10mg/バイアル)
    静脈内投与に際しては、1バイアルを日局注射用蒸留水5mLに用時溶解して用る。(溶解後の臭化ベクロニウム含有量:2mg/mL

(薬理動態)
1.血中濃度
 手術患者4例に臭化ベクロニウム0.08mg/kg、3例にパンクロニウム臭化物0.08mg/kgを各々静脈内に一回投与し両剤を比較したところ、分布半減期(t1/2α)は各々1.2分、2.4分と差はみられなかったが、排泄半減期(t1/2β)は各々11分、76分と臭化ベクロニウムが有意に短く、パンクロニウム臭化物に比して短時間で代謝又は排泄されて血中から消失することが示された。
2.代謝、排泄
 手術患者5例に臭化ベクロニウム0.15mg/kgを静脈内投与した場合、投与後24時間までの尿中排泄率は投与量の約30%であり、その約10%は3α―脱アセチル体であった。
 また、手術患者6例に同量を静脈内投与した場合、投与後24時間までに肝胆系を介して主に未変化体(排泄量の約5%が3α一脱アセチル体)として排泄され、投与量の約40~50%が胆汁中へ排泄された
。(参考:外国人―オルガノン社研究所)

(参考:動物)
 ラットの全身オートラジオグラフィーの実験から、静脈内投与後、主として肝臓、腎臓、気管等に分布し、中枢神経系、脂肪 組織にはほとんど移行しないことが認められている。

(臨床成績)
 本剤の臨床試験は、麻酔時の筋弛緩並びに気管内挿管時の筋弛緩を目的として、国内21施設で各科領域手術患者1192例を対象に実施された。その結果、各種麻酔条件下での種々の手術患者において、いずれも満足すべき筋弛緩効果と高い安全性が認められた。臨床試験の概略は以下のとおりである。
1. 初回投与量
 本薬の初回投与量は0.08~0.1mg/kgが大部分であった。
2. 効果発現時間及び持続時間
 麻酔法、投与量等により異なるが、初回量0.08mg/kgでの発現時間は2~3分、持続時間(単収縮が対照の25%まで回復する時間)は約30分前後であった。
3. 追加投与量忍び持続時間
 0.02 ~0.04mg/kgが大部分であり、その持続時間は約20分前後であった。
4. 回復時間
 拮抗剤投与後の回復時間(単収縮が対照の25%から75%まで回復する時間)は約5分であった。
5. 蓄積性
 本剤の反復投与による蓄積作用はほとんと認められなかった。