2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月の記事

2013年5月 6日 (月)

医療廃棄物の分別区分を知らない検察官と裁判官

検察の論告要旨P218
・・・・更に、そもそも、針箱は、使用済みの針やメスの刃等を捨てるための容器であって、看護婦が、業務の中で、正規に使用した薬剤等の空アンプルを針箱に入れることは、通常ありえない。すなわち、医療提供施設、あるいは医療従事者にとって、医療廃棄物の分別は当然のことであり、北陵クリニックでも、針を捨てるための針箱以外に、空アンプル及び空ボトルを捨てるための容器、ガーゼなど血液の付着したものを捨てるための容器及びその他一般のゴミを捨てるための容器が各所に設置され、分別が義務づけられていた。したがって、針箱にマスキュラックスの使用済み空アンプルが投棄されていたこと自体、正規使用以外に使用されたことを強く推認させる。・・・・・・

 

判決文P34
・・・・北陵クリニックでは、医療行為に伴って生じる廃棄物を、感染症廃棄物(ガーゼ,酒精綿、包帯などの血液等が付着した廃棄物)、感染症扱い廃棄物(使用済み注射針、縫合針、メスの刃など)、非感染症廃棄物
薬剤の空アンプル、使用済み点滴ボトルなど)、一般廃棄物(薬剤の空き箱などの燃えるごみ)に分別することとし、職員は、廃棄物が生じるとその分別に従い、それぞれ専用のごみ箱等に投棄していた。・・・・・・

 

判決文P228
・・・・また、既に認定したとおり、北陵クリニックにおいては医療廃棄物の分別が厳格に行われていたのであるから、これらの事情に照らすと、そもそも手術で使用されたマスキュラックスの空アンプルが針箱に廃棄されていたとは容易に想定しがたく、・・・・・・・

 

判決文P259
・・・・・しかし、まず、既に認定したように医療廃棄物の分別が厳格にい行われていた北陵クリニックにおいて、本来空アンプルを捨てることが予定されていない針箱に筋弛緩剤の空アンプルを廃棄していたとの被告人の供述は極めて不合理である。・・・・

 

 

 

この様に、針箱に空アンプルが入っていたことを、検察官も裁判官も北陵クリニックの職員の証言を鵜呑みにして、正しい医療廃棄物の分別区分を知らないで間違った知識で、判決をしているのです

 

感染性廃棄物の適正処理について(平成4年8月13日厚生省生活衛生局水道環境部衛第234号)の通知の別紙「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニアル」によれば

 

4.5表示

 

 感染性廃棄物を収納した運搬容器には、感染性廃棄物である旨及び取り扱う際の注意すべき事項を表示するものとする。(省令第1条の7)

 

この解説の中で、バイオナザードマークを推奨しており、その種類は

 

 (1)液状又は泥状のもの(血液等)赤色

 

 (2)固形状のもの(血液が付着したガーゼ等)橙色

 

 (3)鋭利なもの(注射針等)黄色

 

 したがって、鋭利なもの(注射針等に中にはメス、試験管、シャーレガラスくず等)つまり針箱の中に空アンプルが入っていることは、医療廃棄物の処理区分上正しいのです。

 

 むしろ、判決文P34にあるような薬剤の空アンプルと使用済み点滴ボトルを同一容器に入れた場合は、産業廃棄物処理業者は、分別しなければ受理しません。

 

 

郁子医師は「手が震えてうまくゆかないと感じ」採血が出来なかった。

判決文P45

 

・・・・・半田教授は、上記の通り、郁子医師とすれ違いざまにボトルを受け取る際、I医師に「ブルート」と告げて、Kちゃんの血液をも採取、保管するよう指示した。郁子医師は、これを受けて、Kちゃんの血液を採取、保管しようとした。1回目の少量の採血は、既にI医師が行っていたが、アイスタットでの検査に全量消費していたので、改めて、2回目の採血をしようとしたが、手が震えてうまくいかないと感じ、同室していてKちゃんの救命処置に当たっていたS医師に採血を依頼した。I医師は、保存のことも考え、多めに採取するよう依頼し、これに従い、S医師は、同日午後11時15分ころ、Kちゃんから七、八ミリリットルくらいの血液を採血した。・・・・・・・

 

この様に、1回目は採血出来たが、2回目は、手が震えて採血をうまくゆかないと感じることは、あり得るのか。それは、次の様なことから読み取ることが出来るのではないか。

 

判決文P52・53

 

・・・・もっとも、I医師が、実際はあらかじめ他の血清と資料のすり替えを図る意図で、これを隠ぺいする手段として、いかにも血液保存を図るような外観を作出したとでも考えるのであれば別であるが、仮にそうであるとすれば、むしろ、I医師において、捜査段階から当初から保存を考え多めの採血を依頼した旨強調するはずであって、かえって、その検面調書(弁69,70)にあるように、後になって血清入りスポイトを見つけて初めて保存を思いついたなどという供述をするとは解しがたい。・・・・・

 

この判決文では、裁判官は自分の主観を交えてI医師を弁護するような文章ではないかと思われます。

 

 採血は静脈から微量の血液を採血するするもので、医師が手が震えて採血出来ないほどの理由とは、何だったのでしょうか。
 判決文にあるように、他の血清と資料のすり替えを図る意図をもっていたから、手が震えて採血が出来ないと感じたのではないでしょうか。                                                           

 

 

警察官は深夜は証拠を領置しない。

検察の論告要旨P20より
・・・・・・・・そこで、T警部は、翌5日午前零時30分ころ北陵クリニックに呼んだS婦長に確認し、針箱、通常手術室前室に置かれたいることはなく、使用済注射針を捨てる医療廃棄物容器であり、通常針箱に空の薬剤アンプルを捨てない旨の説明を受け、被告人が証拠隠滅の目的で当夜針箱を持ち出そうとしたとの疑いを深め、それまでI医師から相談を受けていた患者の容体急変を捜査すべきと判断し筋弛緩剤等の空アンプルが入れられた針箱は重要な証拠となるので、これを証拠化しようと考えたが、既に深夜であったことから、その証拠化手続きは翌日行うこととし、半田教授および郁子医師にその2つの針箱の保管を依頼して県警本部に戻った。・・・・・・

 

このように、重要な証拠となるものを、深夜だという理由で当事者に保管を依頼して帰る等ということは、警察官として全くあり得ない不可解な行動といわざるをえません。しかも針箱の在中物も確認していないのです。在中物の確認は翌日行っていることも信じられないです。

 

論告要旨P20
・・・・・・・・・そして、O警部補は、同月5日、その2つの針箱の任意提出を受け領置し、県警本部でその在中物を確認した結果Mサイズの針箱には、電極、探査針、縫合針、注射針ケース等の針類等、Sサイズの針箱には、針類等のほかに、マスキュラックスの空アンプル19本、サクシンの空アンプル8本、ドルミカムの空アンプル4本等薬剤のアンプルが多数在中しているの確認した。・・・・・・・・・

 

全国の警察官に聞きたいくらいです。「貴方は、重要な証拠は、深夜は領置しませんか。?しかも内容物も確認しないで保管を頼みますか。?」と、こんな警察官は、どこにもいるはずがないと思います。しかし、この事件では、あり得ない警察官がいたのです。

 

これは、明らかに作為的に証拠の改ざんを出来る時間を作ったと推認出来ます。

鈴鴨看護主任の偽証について

(仙台地裁判決文228頁)
・・・・なお、証拠(証人鈴鴨(甲309)によれば、助成金の対象となる手術において用いられたマスキュラックスの空アンプルは、ひと研究費明細書を記載するためにに運び込まれ、ナースステーションのプラボトル・アンプル入れのゴミ箱に廃棄させることが多いことが認められ、また、すでに認定したとおり、北陵クリニックにおいては医療廃棄物の分別が厳格に行われていたのだから、これらの事情に照らすと、そもそも手術で使用されたマスキュラックスの空アンプルが針箱に廃棄されていたとは容易に想定しがたく、従って、針箱内に手術で使用したりあるいは手術のために準備した筋弛緩剤のアンプルのみが入っていたという弁護人の主張はその前提において不合理である。

 

 鈴鴨看護主任の証言で空アンプルを「プラボトル・アンプル入れ のゴミ箱」に廃棄されるという証言は、医療廃棄物の分別区分上あり得ない事で、当時、北陵クリニックの産業廃棄物(医療廃棄物)を収集処理していた協業組合仙台清掃公社はひきとりは出来なかったはずです。
 なお、カテゴリー判決文の誤りの中の「裁判官は、医療廃棄物の区分を知らなかったため、間違った判決をした。」に詳細が記載してあります。

 

http://miyaginouka.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-acbd.html

 

「heisei4nenn.pdf」をダウンロード

2013年5月 2日 (木)

2013年5月2日。

今日で、守大助さんが逮捕されてから4500日です。

 こんな理不尽なことが、許される司法の横暴が現実にあるのです。仙台地裁の判決文では、「推認」という文字が40数カ所出てきますが、確たる証拠が無いために、守大助さんの供述はことごとく否定し、北陵クリニックの職員の守大助さんを落とし入れた証言を採用して有罪にしたのでした。

 唯一の証拠とされた、大阪府警科捜研の土橋鑑定が、昨年12月20日、検察が出してきた再審請求書に対する意見書で、覆されたのです。私の知る中で、「確定判決」を、検察みずから覆した事例は知りません。

 裁判官は、直ちに再審を開始して、科学的、医学的に真実を明らかにすることが、司法の信頼を回復する一歩だと思います。

 

 

 

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »